デジタルオシロスコープでスペアナ波形観測

USBオシロは、容易に携帯できる利便性がウリですが、どうしてもPCを起動させておかないと使い物にならない所がネックだったりします。

そこで、スタンドアローンで動作出来るデジタルオシロスコープの役目が出てくる訳です。
以前と違い、デジタルオシロスコープもだいぶ安価になり入手しやすい測定器となりました。
安価な割には、デジタルのDNAなのか、超多機能ぶりが特徴のモノばかりです。

しかし、です。
アナログ・オシロスコープでは簡単にトリガーが掛かったものでも、この新鋭デジタル・オシロは、不得手・得意手があるようで、慣れるまでだいぶ時間が掛かってしまいました。
もっとも、毎年重なる歳の重圧のせいかも知れませんが・・・。

デジタルのような信号でならとても素直な動作をしてくれるのですが、いざ、自身が最も多用するアナログ信号では、少々どころかだいぶ勝手が違っているようです。
・・・・・アジレント・HP製品では難なく処理出来ていたのですが・・・・・。

それはそれとして、今あるデジタルオシロスコープでの利用可能性を探って見たくなり、毎度のことながら、イタズラ心に火が点いてしまいました。
使用したデジタルオシロスコープは、SDS6062ですが、昨今の安価なデジタルオシロではさほどな違いは無いと思います。
今回のような応用使用では、オシロの広帯域は必要なく、10MHz帯域もあれば十分です。
ただし、波形の記録などをさせる場合には、それなりでなければダメです。

また、今更ながらアナログ・スペアナなどに興味を抱く方などいないと思いますので自作スペアナ関連はとりあえず割愛いたしました。
後日、時間がたっぷり空いたときにでも、、、などと思っています。
このSDS6062デジタル・オシロは、内臓充電池でも動作可なので、スペアナもそれに合わせて電池駆動とすることにより野外フィールドに於いても大変便利に活用出来そうです。



デジタルオシロにて0~20MHz帯域スペアナ観測

左図では、0-20MHzまでのアンテナからの受信信号をスペクトラム表示したものです。
デジタル・オシロを通常はXY動作させるところを普通の動作とし、ランプ信号のみにトリガーを利かせるようにしたものです。

また、アナログ・スペアナは、簡単に自作した1.3GHzフルスパンのスペアナを使用しました。

オシロをXY動作させると、ライン表示がDOTに変わってしまうため、見づらくなってしまいますので通常動作のオシロとしています。
運良く、ランプ信号に同期してくれましたのでスペアナの画像が揺らぐ事は無かったです。




デジタルオシロにて10MHz信号スペアナ観測

上図のようなパノラミック・スペアナ波形では見ている分には楽しいのですが、簡単な測定をする場合には、自作スペアナと、デシタル・オシロでの波形観測が可能かどうかが問われます。

そこで、左図ではSSGからの10MHz信号をスパン幅を狭めて観測してみました。

中々のモノではないでしようか?

スペアナ専用機にも劣らない波形観測が出来そうです。
ただし、信号への各種データーは無です。

大昔を知っている人なら良くご存知だと思いますが、以前のアナログ・スペアナは、この程度だったのですょ。
それを思えば、デジタル・オシロの機能を使ってイメージを記録出来たり波形を録画出来る機能をも備えている今時のデシダル・オシロ使用のアナログ・スペアナの方が遥かに高性能!!!!
・・・・・かな????



デジタルオシロにて各種信号10MHzスペアナ観測

左図は、10MHz信号に変調をかけてそのスペクトルを観測し、その時の10MHzキャリヤー信号、ならびに、その変調波を同時に画面に表示したモノです。

流石は、デジタル・オシロだけのことはありますね~っ。

アナログ・スペアナでは、こうは行きません。

苦労したのは、アナログ信号に同期を取ることろですが、なんとか流れながらも上手くいきました。
10MHz搬送波は安定したトリガーが掛かりましたが、10MHz変調波では中々トリガーが掛からず、波が流れてしまいました。





デジタルオシロにて430MHz帯域受信信号スペアナ観測

最後に、お遊びで430MHz帯バンドのアンテナからの信号を観測してみました。

色々な信号が飛び交っている様子が視覚的に判ります。

自作したスペアナも安定した動作をしてくれていましたので、受信観測信号が揺らぐ事はありませんでした。









デジタル・オシロの時代となっても、やはり、アナログに拘る昔人がいる事を知ってもらいたいものですね。
アナログ信号でもしっかりとトリガー同期を掛けれるようにしてくれ~~~っ!!!!
最後に叫びたくなってしまいます。

このデジタル時代の産物をより良く応用して活用する人たちが増える事を願ってやみません。

今度は、暇をみつけてダイオードやTrなどのカーブトレーサーを製作してみようと思っております。


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