各種光源のスペクトル


自然太陽光スペクトル
先ずは光の源として身近な太陽光の光スペクトルを観測測定してみました。

  自然太陽光のスペクトル
光スペアナの入力端子に、何も用いず自然界の太陽光をダイレクトに入力してその光スペクトルを調べた。
測定時間は、お昼過ぎの一時ごろ。
太陽の水素と、ヘリュームの爆発燃焼スペクトルが観測できた。

思ったよりも正確だった事に関心させられたが、それ以上に人体に有害とされている紫外線の量が膨大であったことに驚いた。






太陽光スペクトルの核融合反応光のディップ

360nm 570nm 930nm 辺りをマーカーにて測定中。

空が曇ると、単に全体のスペクトルが下に下がるだけだった。
薄曇では、水蒸気の影響するスペクトル吸収現象は確認出来なかった。
それにしても、紫外線の量は、凄まじいレベルで放射されているものだ。









人工光の各種光源スペクトルの違い
 
ミニチュア・ハロゲン


ノーマル光源として、ミニチュア・ハロゲン球を計測してみた。

代表的携帯ランプ球として一番明るい電球を測定してみました。








広範囲にフラットな部分が見られるが、そのほとんどが可視光以外の遠赤外線領域だった。
これからも判るように、電球というのは、消費電力の大半が熱として消費されている事が理解できる。






可視光線領域をズーム・アップして計測してみた。
目に見える領域で光量エネルギーが減衰しているのが判る。











 半導体レーザー
 
赤色半導体レーザー。
定格値よりも低い電流で動作させている。


それにしても眩しい!!!!

定格時 50mWものパワーのシロモノ。





さすがはレーザー。
単一波長出力で大変綺麗なスペクトル。


光の純度が高いことを意味している。







  赤外線LED



赤外線LEDに電圧を掛けてもごらんのように光らない。

しかし、目には見えなくとも高出力光エネルギーは出力されている。






可視光域を遥かに離れた赤外領域で、エネルギーのパワーが見られる。







 
可視光域でのズーム・アップ。
まったく光は確認出来ない。
当然!!!









半導体紫外線LED

半導体紫外線LED。
大変強力な異様な輝きがある。
多少は殺菌にも利用出来るかと思ったが、波長が300nm辺りまでだったので、たぶん、無理だと思う。

殺菌灯の波長は254nm辺りと、大変短い波長が特徴だが、やはり、一般市販品の半導体では今のところ無理か・・・・。






半導体LEDとしては、中々純度の良いスペクトルをしていた。

 




 

 

紫外線ブラック・ライト蛍光灯 


一般市販品の中でもナローバンド紫外線を強く出力する蛍光灯。
TOSHIBA FL15BLB
なにやら、怪しげな光だ。
俗に言う、ブラック・ライトという蛍光灯。 
非常に強力な352nmの紫外線波長を出力する。
たぶん、医療機器にて使用している皮膚治療のものと同一と思われる。



これだけの強力な紫外線を出力している。

中々の純度である。








ブラック・ライトLED


公称365nmという波長の短い、通称、ブラック・ライトと呼ばれて
いるLED。


高光度LEDであっても、視覚的には光が確認出来ない。  






公称値どおりの波長スペクトルを確認できた。
通称、紫外線LEDとの比較では、こちらのLEDには緑色のスペクトルの存在が確認できた。

このブラックライトは、確かにブラックライトの特徴的反応が見られた。
紫外線LEDと称するLEDでは、その特徴的反応は見られなかった。




   赤色LED



超高輝度 赤色LED 24000mcd


直視できないほど眩しく光を放つ。  



 



純度はまぁまぁ、と言ったところ。
赤外領域に小さな山が有った。










   橙色LED


高輝度 橙色LED 24000mcd

これも眩しいが、赤色ほどでは無い感じがする。







 
赤外領域の山が赤色よりも大きくなっている。
赤色との違いは、そのへんかもしれない。











   黄色LED

超高輝度 黄色LED 24000mcd

目で見た感じでは、同じ光量のLEDでも眩しさは緩和されている。

波長の違いから来る、人間の視覚特性の違い。






これもやはり、赤外領域に山が出来ていた。











  FLEX LED
  
 
白色 FLEX LED

とにかく眩しい!!!






 

可視光領域全般に渡って光スペクトル・パワーが見られる。

もう少し、赤色波長の出力があれば電球色と同等になったのでは無いか、などと思ったりしてしまう。








   緑色LED


日亜化学 緑色 LED

人間の目には緑が一番敏感なようで大変眩しく感じた。






 

緑LEDは、そのほとんどが純粋すぎるほどのスペクトルをしているものが多い。










  白色LED

超高輝度 白色LED 28000mcd 30°

手持ちのLEDの中で一番明るいモノ。
広角な為、光照明としての応用も可能だと思う。  



 




FLEX LED とは違い、青色側に多少スペクトル・パワーの偏りが見られる。

その為か、ほんの少し青味かがった白色となっている。
しかし、その他の白色LEDとの比較では、このLEDが最も白色に違いモノであった。



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