オート・スキャン SDR# Auto Tuner の設定法など


先日、自動選局をしてくれるRTL SDRソフトとして、Auto Tunerを紹介しましたが、どうもうまく動かない、という話を聞いたので簡単設定法を忘れないうちに自身の為にも記しておきます。


[1] SDR# Auto Tune ソフトの入手(ダウンロード)

上記のファイルをダウンロードして、適当なフォルダーへ解凍しておきます。


[2] SDR# Auto Tuner のPCへの設定

 解凍したフォルダーには、新たにReleaseフォルダーが出来ていると思います。
  その中身のファイルが、SDR# Auto Tunerのソフト本体です。

 解凍したその場所でも良いのですが、やはり、Windows OSのある、C:\ドライブへと新たにフォルダーを作成し、そこに先ほど解凍して出来たファイルを全てコピーします。

 こちらでは、C:\SDR Auto という新しいフォルダーを作り、そこへ全ファイルをコピーしました。

ここまでの作業が終われば、先日解説を行った、SDR#のインストールの項目と同じことを行うだけです。


★ RelWthDebInfo の中から、

rtlsdr.dll

pthreadVC2-w32.dll

libusb-1.0.dll

3つのファイルを、C:\SDR Auto フォルダーへとコピーします。

★ C:\SDR Auto フォルダー内にある、
 
SDRSharp.exe.Config

SDRSharp.vshost.exe.Config

二つの Config ファイルの書き換えを行います。
二つとも書き換えないと動きません。
ここが、SDR#との違いのようです。

この Config ファイルの下のほうにある下記の部分に下記の記述を追加します。

<frontendPlugins>

・・・・・・・・
・・・・・・・・

<add key="RTL-R820T" value="SDRSharp.RTLSDR.RtlSdrIO,SDRSharp.RTLSDR" />

・・・・・・・・
<frontendPlugins>


★ ExtIO_USRP+FCD+RTL2832U + BorIP にてSDR# Auto Tuner ソフトへドライバーを組み込みます。
SDR# Auto Tunerをコピーしたフォルダーを指定するだけで自動で行ってくれます。
これなども、先日解説した通りです。

注意しなければならないことは、X86のような32bit PCなら、zadig_xp.exe を使わなければ駄目です。
ただし、既にパソコンに使用するドングルが認識されていれば、zadig_xp.exeを再度行う必要はありません。


ここまで行えば、SDR# Auto Tuner の動作準備が整いました。

次は、ソフト本体の最終設定の方法です。

SDR# Auto Tuner のUSBドングル設定法

左図は、上記のソフトを設定し、Auto Tunerソフトに USB R820Tドングル を設定しているところです。
設定ボタンに Front en というボタンがあり、それが USB ドングル RTL-R820T 機器などの選択ボタンになっています。

ボタンを押し、 RTL-R820T を選択すると、右側に現れているような別画面が現れ、この項にてR820Tの各種設定を行います。






SDR# Auto Tuner の自動選局の方法

左図は、SDR# Auto Tuner を動作させ、次にオート選局に設定してみたところです。

Auto Tuner の項目にある、Enabledにチェックを入れれば、自動選局が始まります。

その他の設定項目は、各自確認しながら試してみてください。

中々、面白いソフトです。
ただし、時々、自動選局がストップしてしまう不具合を経験していますが、そのような時には、受信周波数をほんの少し動かしてやれば直るようです。


今までだいぶバージョン・アップがなされており、その都度、良い改良がなされているようです。
自分で利用している SDR# Auto Tuner のバージョンは、Ver427ですが、最新ではなさそうなので、後々更新したいと思っています。(Time stamp 2012/07/03)
Release-latest.のファイル・バージョンが、どういう訳だかVer357(Time stamp 2012/06/25)の状態のようです。
最新バージョンではスキャン・レベル値が横に表示されるようになっています。
また、動作安定度なども向上しているようです。

しかし待機受信には大変便利なRTL SDRソフトですので大いに活用しましょう。


オートスキャン SDR# Auto Tuner 最新版

時間が取れましたので自動でオート・スキャン選局を行ってくれる最新バージョンです。
最新バージョンでは、Configへの書き込み追加作業も不必要になっていて、初めからR820TなどのUSBチュナーのドライバーが組み込まれています。

最大の違いは、大変動作が安定していることです。
これで気兼ねなく動作出来ますね。









ソフト内部にUSBドングルR820Tなどのドライバーが入っている。

動作に必要だったUSBドングル用Config書き換えも不要になり、既にソフトに組み込まれています。

ソフトを立ち上げ、Front en ボタンを押して、RTL-SDR/USBを選択するだけで立ち上がります。
また、Front enボタンを押せば、RTL-SDR Controllerがポップ・アップし、チュナーの各種設定が出来ます。










改良された、オート・スキャン・レベル表示

以前のバージョンでは、オート・スキャン時のスレッシュ・ホールド・レベルが視覚的に判りづらかったのですが、最新バージョンでは、画面にそのスレッシュ・ホールド・レベルが表示されるようになりました。

視覚的な改良もさることながら、何と言っても、動作の安定度がだいぶ上がっている事に喜んでいます。

まず動作がストップしてしまうという、今までのバージョンのような事象は起こらなくなっていました。
これで、普通使いの受信ソフトになりそうです。

これでまた、楽しみが一つ増えましたね。

単純にインストールして動作しない場合もあるようなのでその対処法です。
最新版のみでは動かない場合、以前のバージョンのファイルを上書きしないようにコピーします。
そうする事で必要なファイルが追加され、無事に動くようになるようです。
この現象は、稀に起こるようですが、の~んびりと楽しみましょう!!!



SDR# のもう一つの楽しみ RTLSDR Scanner

RTLSDR Scannerとは、R820T USB ドングルを広帯域にわたって一度に受信するソフトです。
時間は掛かるものの、広帯域なスペアナのような受信結果が見られます。


RTLSDR Scanner を実際に動かしている様子

左図は、76~85MHzの範囲をスキャンしたところです。

時間は、約1分ほど掛かりました。

FM帯域にある、FM放送波が複数確認出来ました。

欠点は、時間が掛かりすぎることと、同時受信が不可能なことでしょうか。







RTL SDR Scanner にて30MHz~500MHz 広帯域受信

左図は、受信範囲を広くしてどのような結果かを見てみたものです。

受信設定値は、30MHz~500MHzです。

スキャン終了までの時間は、約7分ほど掛かりました。

ちょっと長すぎますね~っ。

ちょっとした使用目的でなら、使う価値が在りそうです。








PCへのインストール方法は、RTLSDR Scanner ホーム・ページの右中央あたりにある、RTLSDR Scanner Binaries をクリックし、PCに合うソフトを選択してダウン・ロードします。

X86のPCでなら、rtlsdr_scan-windows-32bit.exe をダウン・ロードします。
そのファイルを、C:¥ドライブにある、SDR#をコピーしたフォルダーへ、そのままコピーすれば終了です。

起動の方法が少しややこしく、判りづらいと思いますので、自身の失念防止も含めて記します。

先ず初めにUSBドングルをPCへ認識させる為に、SDR#を立ち上げておきます。
この時点でSDR#の起動は行いません。

次に、SDR#ソフト内にコピーしておいた、RTL SDR Scanner の本体ソフト rtlsdr_scan-windows-32bit.exe を起動させれば無事に起動できるようになります。
初めには、DOS窓が開いてきますので慌てないように!!!

受信範囲を広くすればするほど、だいぶ時間がかかります。
先ずは、狭い帯域で動作確認をすることをお勧めします。

これからも、このUSBドングルにはオモシロ・ソフトが沢山出てくることでしょう。

また、HF帯域からのオール・バンド受信機に簡単に改造する方法などを、

ワンセグTVチュナーHF受信アダプター  に解説してあります。

息の長い、お遊びグッズですね。
自作するオモシロさも味わえますょ。

また、色々な実験を通して最終的に決定したUSBワンセグチュナーHFコンバーター回路を、

最終版 R820 ワンセグチュナー SDR HFコンバーターの製作

に回路図とともに解説しましたので参照下さい。

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