巷で安価に売られているXTal OSC CXO-050C 9.9532MHzというCXO基準発信器ですが、専用機器パーツらしく発信周波数が一般的ではありません。
その為か非常に安価に売られているようです。
一般的に利用出来るような発信周波数に改造すれば利用価値は大幅に広がりますね。
そこで、手持ちの10MHz XTalと交換し、その特性などを調べてみました。
CXO-050C 9.9532MHz オリジナル品の内部
オリジナル品をハンダにて外ケースを外してみました。
この安い品物には、ピン接続図なども添付されておらず、使うには少々ナンギします。
通常のTCXOとほぼ同程度な発振回路構成になっているようでした。
作りもしっかりしていて、ガッチリした小型のXTal OSCなので活用しない手はありません。
XTal OSC CXO のピン接続図
安価モノには付き物のデーター無しでしたので、分解してそのピン接続を調べました。
NCピンが程よくトリマー・コンデンサー部辺りに有りますので、VCXOへと改造も簡単に出来る構成です。
しかし、これが10MHz XTal OSCであれば、こんなにも安価には売られていなかったものと思います。
CXO-050C 9.953MHz⇒10MHz OSC 改造部分
元々のXTal発振周波数が10MHzとほぼ同じだったので、単純にXTalのみを取り替えてみましたが、そんなには単純には改造させてはくれなさそうでした。
オリジナルのXTalの容量性が大変大きく、手持ちのXTalとは単純取替えではいくら調整しようにも、10MHz丁度には調整出来ませんでした。
残念・・・・・・。
そこで、基板に付いている同調コンデンサを取り去り、10MHzに調整可能となるようなコンデンサと付け替えます。
取り去った同調コンデンサの容量測定
とりあえずは、取り去った同調コンデンサの容量を測定してみることにしました。
35.88pF でした。
取り替えた10MHz XTal が程よく調整出来るようにするには、これでは大きすぎます。
そこで、このコンデンサの容量を小さくする事にします。
10MHz XTal CXO として改造した基準発信器
色々な同調コンデンサを試したところ、手持ちにあった15pFが丁度良い感じだったので、これに決めました。
10MHz XTal と、同調コンデンサとを取り替えて改造した、10MHz CXO 基準発信器が左図です。
10MHz CXO 基準発信器の調整範囲
以前に自作した6桁周波数カウンターで発振周波数を調べてみました。
調整範囲が少々大きな感じを受けますが、まっ、この程度でしょう。
カウンターの右側にあるアナログ・メーターは、カウンター信号入力強度を表示しているレベル・メーターです。
これがあると大変便利ですょ。
いつもながらの不用品からのリビルト品で、オーディオ機器のVUメーターです。
単なるレベル読み取りなどのRF信号などには、このノン・リニアなVUメーターの方が何かと都合が良い場合が多いですね。
ちなみに、このRFレベル・メーター、100Hz~4GHz辺りまでは反応しています。
さて、ここで不要になった9.9532MHz XTal ですが、何かに利用しない手はありません。
後日、ちょっとした活用製作物などを。
ちょうど都合の良い半端な9.9532MHzなので適材適所を見つけなければ・・・・。
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