R820T 28.8MHz 安定化CXO発振器改造

DVB-T+DAB+FM ワンセグTVチュナーを気持ちよく安定的に使い続ける為には、やはり、R820Tチュナーのサンプリング発信器である、28.8MHz XTal を安定化する必要があります。

巷でも色々な方法を用いて改造されているようですが、手持ちで何とか改造するべく、考えてみました。

少しでも安定化が行えるように、10MHz XTal CXO 改造の時に利用したCXO-050C 基準発信器を改造することにしました。
さて、28.8MHzという高い周波数でも発振してくれるでしょうか?
そこのところが一番気になる点ですね。

DVB-T+DAB+FM からXTalをCXOへ乗せ換えて実験
DVB-T+DAB+FM ワンセグTVチュナーの28.8MHz XTalを丁寧に取り出し、CXO OSCへハンダ付けして発振出来るかどうかを確認しているところです。

元々のCXO基板には、10MHz CXO化した時と同様に同調コンデンサを取り去り、その代わりとして、15pFをハンダ付けしています。

結果は、何の問題も無く見事に発振しました。




28.8MHz 改造されたCXO発信器

左図のように単に28.8MHz XTalをハンダ付けしただけです。

調子に乗って、40MHz XTalなども試しましたが、やはり駄目でした。
発振はするものの、基本波発振となってしまいました。
これを40MHzでも発振させようとすれば、回路構成などにも手を加えないといけなくなる為に断念・・・。

オーバートーンXTalを用いる場合には一工夫の手間が掛かりそうですね。







28.8MHz CXO基準発信器の動作の様子
見事にその役割を果たしてくれそうですね。
元が元だけに安定した発振が期待出来そうです。




DVB-T+DAB+FM 外部28.8MHz入力部分

左図に示したポイントへXTal移植したCXO-28.8MHz OSCを同軸ケーブルにて入力します。

丁度、取り去ったXTal端子の左側です。
そこが、R820TチップでのXTal入力端子と繋がっています。

その他のパーツなどは、原型のままで大丈夫です。

値の変更も必要ありません。
ましてや、パターン・カットなどのような外科的手術も不必要です。








本体側とCXO-28.8MHz OSCとの接続方法

とりあえず動作確認のために本体と、28.8MHz OSCとを接続してみたところです。
発振出力が足りないかな~っ???などとも思いましたが、何のなんの、R820Tチップ側でもアンプされる為に要らぬ心配でした。
左図のような接続で実際に受信してみました。

ちなみに、CXO基板から同軸ケーブルで接続する時にはDCカット用コンデンサを介して接続する事を忘れずに。
どちらの基板でもDCバイアスが掛かっていますので注意が必要です。







外部28.8MHzにて動作させたところ

左図では、HFコンバーターを用いた受信画面ですが、見事にワンセグTVチュナーがいつもの様に動作しました。

長時間動作時でも、28.8MHz OSCは温度上昇などありませんので、かなり期待出来るのではないでしょうか?

本体基板は、アッチッチっ、の状態でした。

一番簡単な基準信号安定化の改造法ではないでしょうか。

そして、確実です。
調整もトリマーを回せば気の済むまで追い込めます。
アナログの世界を少しは残したいですね。

DVB-T+DAB+FM ワンセグTVチュナーに乗っている28.8MHz XTal を外部から供給する事によって本体の熱の影響を最小化することが出来ます。
そしてまた、単独で発振回路を動作させている為に、いらぬ影響も防ぐ事が可能です。
簡単に改造出来ますので、試してみてはいかがでしょう?

またまた、9.9532MHzという中途半端なXTalが増えてしまいました。
何かに活用しない手はないですね。
さてさて、何に利用しようかな~~っ???

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