小型高性能なポケット・広帯域受信機のみでHF帯域も受信出来たらそれにこしたことはありませんね。
このタイプでの製品開発も進んでいるようで、低い帯域から受信可能となる製品群もちらほら出現しだしてきているようです。
そこで、手持ちにある、R820TワンセグチュナーもソフトだけでHF帯域を受信しようと考えるのは当たり前の進化なのでしょう。
最も簡単に、そして、安定動作が期待できるドライバーを試してみました。
ソフト的にチップを制御してしまうので、面倒な改造も何も不必要です。
ただ単に今動作して動いている、SDR#のソフトをおいてあるフォルダーにコピーするだけで今まで通りの受信+HF帯受信が可能になります。
R820Tワンセグチュナー・HF帯受信ソフト
sdrsharp-patch.rar というHF受信改良ドライバーです。
これを解凍して出てきた、下記の3つのファイルをSDR#フォルダーへコピーするだけです。
libgcc_s_dw2-1.dll
libusb-1.0.dll
rtlsdr.dll
もちろん、今までどおりの受信も可能です。
HFコンバーターなどを用いた場合では受信周波数オフセット設定などの面倒な設定をしなければならなかったのですが、この改良ドライバーでは、通常どおりの周波数設定のみでHF帯域が受信出来てしまいます。
HFコンバーターなどを用いた場合では受信周波数オフセット設定などの面倒な設定をしなければならなかったのですが、この改良ドライバーでは、通常どおりの周波数設定のみでHF帯域が受信出来てしまいます。
今までのソフト+HF受信ドライバーといったことろでしょうか。
さっそく、その受信の様子を試してみました。
HF帯域受信 ドライバーを当てたダイレクト受信
この小さなR820ワンセグチュナーのみでHF帯を受信しています。
このドライバー、R820Tの個体差によって受信出来る下限に差があるようで、手持ちのドングルの中で一番低い周波数まで受信できたモノで動作しています。
平均して13MHz辺りからが安定動作領域のようです。
それにしても、ソフトだけでHF帯が受信出来てしまうとは凄いですね。
左図に写っている大きな電波は、大陸からの大出力局のものでした。
どれを選局しても中華のかほり・・・。
簡易HFコンバーターによるHF受信
比較のために、HFコンバーターを用いて同一周波数を受信してみました。
見た目、ノイズの増加に違いが出てきています。
実際には受信している受信音にさほどな違いは無いようです。
先日、製作したHFコンバーターが貸し出しの為、手元に無く、簡易型HFコンーバーターでの比較になってしまいました・・・・。
その為にノイズが目立ったか???
ダイレクト・HF受信の低域帯検証 1MHz受信
このDLLでのパッチは、R820のチップ性能如何で低域帯の受信感度が決定されてしまいます。
左図は、SSGから1MHz -20dBm信号を入力した、受信状態です。
低域帯でも受信出来ていることがこれで判ります。
DCからの受信帯域が可能になるのですが、如何せん、R820チップ側の低域性能の低下が如実に現れてきています。
性能というよりも、R820チップの設計思想がそもそも違いますから、こればかりはどうしようにもありませんね。
この様にパッチを当てる事により、
強引にでもDCからの受信設定が可能となりうる事が判ります。
現在では、このR820よりも広帯域特性を持ったチップも製品化されており、普及するまで指をくわえて待っているところです。
現時点で、低域帯は、150KHzから可能となるようですので、待ち遠しい限りですね。
手のひらに乗る、本当の意味での広帯域受信機がもう間もなく普及するのでしょう。
楽しい、嬉しい限りです。
面倒なソフトの設定や、ハード改造も不必要な大変有益なソフトですね。
VUHF帯域も今まで通りに受信出来ていますので嬉しい限りです。
たぶん、いずれそのうちにSDR#本体ソフトにも組み込まれてくるのではないでしょうか?
希望的観測ですが・・・・。
加速度的に進化し続けるソフトとハード。
あと10年もしたら、どんな世の中になっていることやら・・・・・。
ボケる事無く 元気でいられたら、などと思う、今日この頃です。
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