マルチコプター(ドローン) X5C-1 操縦練習に最適


DJI Phantom3などのようなほぼ完成域に達していると思われる機体では、確かに初心者が操縦しても簡単に安定飛行できてしまいますが、やはり、基本は基本ですのでしっかりとしたリカバリー操作が出来なければ事故になる可能性は高くなります。

そこで、オモチャの分類に入る、X5C-1なるマルチコプター(ドローン)を操縦練習用に適しているかをテストしてみました。

このX5C-1は、6軸ジャイロ搭載の本格機能で、何と、小型軽量な音声記録もこなすビデオ・カメラまで付属している、本格派です。
DJI Phantom3との違いは、姿勢制御の自動化ぐらいの違いしかありません。
大きな違いは、まず、大変軽量である、ということに尽きます。
そして、何よりもリチューム・バッテリーの経済性が挙げられます。
ここ、大変重要なポイントなんですょ。

DJI Phantom3 専用バッテリー 1ヶ 約2万円

X5C-1  専用バッテリー 1ヶ 約1000円でお釣りがきます。

もっとも、使用しているモーターがX5C-1は、通常の小型ブラシ・モーターなので、その耐久性への懸念は残りますが、それでも余りある経済性ですね。

そこで、経済性に優れたX5C-1DJI Phantom3操縦の為の訓練用としてみました。


X5C-1 UpGraded Version 機体と、送信機


大きさは、DJI Phantom3よりも一回りほど小さいですが、その超軽量化が特徴でしょうか。






















2.4GHz帯を使用した電波を使っていて、送信機には、ちっちゃな基板に3cmほどのアンテナが付いているだけのとてもシンプルな構成です。
送信機側の消費電流は、単三乾電池4本で、20mAを切っています。

つまりは、このX5C-1というドローン、期待以上に遠くへは飛ばさないほうがよろしいかと・・・・。


岩だらけの庭での飛行

このX5C-1という機体には6軸ジャイロが搭載されていますが、姿勢制御の自動化までは搭載されていない為に、野外ではほぼフリー・フライトと同程度です。
そよ風よりも弱い空気の流れでさえ機体が揺らぎます。

それらの環境でドローン操縦の訓練をすれば、上達も早いです。

ちなみに、今回の飛行ではX5C-1を何度と無く大きな岩にぶつけ墜落をさせていますが、超軽量な為か、ほぼ無傷状態でした。
墜落しては飛ばし、また落ちる・・・・。











最大の違いは、墜落時の程度でしょうか。
Phantom3ならバラバラになること確実ですから。



X5C-1 にて花に蜜を吸いに来た蜂を撮影



多少この機体のクセを掴んだところで、今度は、DJI Phantom3のような実用的映像が取れるかどうかを試してみました。

季節柄、花も咲き、そこへ蜂たちが蜜を吸いに沢山飛んできていたので、それを極力、接写撮影になるようなアングルで撮影飛行をしてみました。











・・・・・・・。
撮れた画像が、、、あっ荒い、、、ボケてる、、、画像が動きすぎて何を撮っているのかなぁ、、。
・・・・・・・。

X5C-1での撮影は、遠巻きでの映像がよろしいようです。
接写などの近接撮影には向きませんでした。
やはり、Phantom3には足元にも及びませんでした・・・・・・・・。


X5C-1 での上空飛行



やはり、この機体は、このような遠巻きからの撮影に限ります。

かなり上空まで上げていますが望遠で撮っていますので、判らないですね。

上空飛行は、手馴れたもので風が吹いてきても、それを楽しむ余裕があります。

リカバリーのし易さは上空ならではですね。








結論として、このオモチャとして売られている、X5C-1ですが、十分楽しめる機体ではないでしょうか?
それよりも、やはり、経済性を兼ね備えた、Pantom3への操縦訓練機として十分活躍してくれそうです。
ただし、スロットルレバーと、ラダーが右ではなく左側なのでちょっと大変ですが・・・・。

訓練用機体としてだけではなく、単体でも十分楽しめました。
むしろ、個人的には好みです。
絶え間なく操作していなければ機体が安定しないモノの方が緊張感があり、好みではあります。

このX5C-1を操縦してから、DJI Phantom3 を操縦してみると、えっ!!!、と思うほど超簡単な操縦に驚かされますょ。  きっと。

多少の風が吹いてきても、その場から微動だにしないPhantom3だからこそ撮れる上質な映像があるんですね。

このオモチャ、操縦訓練の基本としてお勧めだと思います。

さ~てっと、、、、これらのドローンたちを何に応用してみようか、思案中です

巷では、これら市販品程度のドローンを開発した、という事でお上からの助成金なるありがたい援助をしてもらっている企業も存在しているようですが、詳しく調べてみると、市販品の寄せ集めでしかないモノでした。 (これって詐欺まがいじゃないのかなぁ~っ)
審査する側の能力不足なのかしらん、、、、、???
それとも、仲間だったりして、、、、???

むしろ、世界ではもっともっと進んだドローン開発が進んでいるというのに・・・・・・。
いつもながらの後手後手・手法とは、、、、、。

空撮映像だけなら、このようなオモチャでさえ可能ですょっ!!!

GPS軌道プログラムや、定点観測軌道設定すら市販品でまかなえる時代なのです。

もっとクリエイティブな柔軟な思考を。

若者たちに大いに期待しておりますょ。




X5C-1 送信機コントロール・スティックの改造


X5C-1 送信機コントロール・スティックを DJI Phantom3 と同じにする事によって本格的な操縦練習を行う事が可能となります。

コントロール方向が同一操縦となり、違和感なく、まさに操縦訓練用として活躍してくれます。


X5C-1 送信機内部基板の様子

このタイプのコントロール信号発生には、ワンチップICが使われており、その信号生成には、A/D変換機能を使ったモノとなっています。

以前のようなアナログ生成ではなく、DC電圧変化を用いていますので、ラフな改造にも耐えてくれます。

改造のポイントは、コントロール・スティックの物理的左右交換と、それら制御ラインの交互切り替えです。

全てのコントロールにはDC直流電圧制御なので気楽に改造できますょ。










左右スティックを交換し終わった状態


左図を見ると判ると思いますが、右スティックがフリーとなっている事が判ると思います。

これで、国内ラジコン送信機とも違和感無く操作できそうです。

どういうわけか? 日本のコントロールの方向は昔から右がエンジン・コントロールなんですね~っ。

慣れ親しんだ方向性にこの、X5C-1 コントローラーも合わせる事にしました。

これで感覚的差異が無くなり、今までのモノでも違和感無く操作できます。













右エンコン・ティックを上に上げてみる


正常な改造が出来ているかどうかを確認してみました。

右スティックを上に向けると、液晶画面にも現れているように、上昇コントロールが出来ています。
















以前のようなアナログ信号をモロに変化させるコントロールではない為に改造したコントローラーでも安定した制御を期待することができます。

これで、思う存分、慣熟飛行訓練が出来ると言うものですね。

ちなみに、操縦訓練法ですが、飛ばせる事が前提ということで、、、、。

1 8の字 前進飛行

2 8の字 後進飛行

3 8の字 左右真横飛行


この飛行方法が考えることなく、体が勝手に反応してくれれば、どのような状態になってもリカバリー可能と思います。

簡単に思いますが、なかなか、どうして、むずいモノですょ。

慣れてくると、対面飛行の方が楽だと気づくはずです。


オモシロい活用法  若者たちのチャレンジに期待しています。

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