昨今、田舎でも2.4GHz辺りに電波が飛び交ってくるようになり、興味深々で受信性能を向上させようと思い、手軽な小型高性能なアンテナを作ることになりました。
そこで色々な簡易アンテナを試したところ、微弱電波の受信状態が一番良かったヘンテナ・アンテナを製作することにしました。
強電界では、どのようなアンテナを用いても、その差はまったくありません。
問題は、微弱な状況下で、どれだけ実用に耐えうるのか??? という事が重要です。
2.4GHz アンテナ素材 Φ1.6mm IV線
どこにでもある電線を用いて作りました。
2.4GHz帯では手のひらサイズのアンテナなので、製作するのも簡単です。
ただし、1mmの違いが数十MHzほどの違いとして現れてきますので注意が必要です。
ヘンテナ・アンテナの加工
持ち合わせのモノだけで製作したので、アンテナ結合部のハンダ付け部分には、ハンダ吸い取りアミ線をカットして、それをよじり、ハンダ付けする事で接着しています。
これでも十分な強度が得られています。
ヘンテナ・アンテナの全体加工
数分あれば十分な性能のアンテナが完成してしまいます。
さて、このような簡単なアンテナは、どのような性能なのか???
とても気になりますよねぇ~っ。
KC901S にてヘンテナ・アンテナの測定
0~3GHzをスイープさせた特性です。
見事に、2.4GHz帯近辺に深いディップが現われましたので、ほっと、一安心です。
KC901S 2.4GHz ヘンテナ・アンテナ特性図
どうでしょう ????
簡単な割には、良く出来たアンテナに仕上がったようです。
これ、ほんの数分間の作業で作ったアンテナです。
KC901S ヘンテナ・アンテナのVSWR測定
KC901S は、アマチュアライクな多機能性があり、見慣れたアンテナ測定時に用いられる表記としてのVSWRでの測定までこなしてくれます。
いやはや、時代の潮流には逆らえませんね。
KC901S にて スミス・チャート作画
短時間で製作したアンテナとは思えないほどの特性です。
まっ、時間をかけてじっくり調整でもすれば、厳しい専門家のお目に適う測定結果となるのでしょうが、これも一興ですょ。
このようにして制作した、ヘンテナ・アンテナですが、とにかく微弱電波での受信が安定していました。
これこそがアンテナに望んだ性能ですので、数分間で仕上がってしまうアンテナでも高性能!!!! の称号を与えたい気分になりました。
ちなみに、アンテナの角の部分を丸くすることで多少ですが性能が向上するようです。
弱い電波の時は、迷わずヘンテナ・アンテナに切り替えしようと思っています。
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