HF帯域 簡易小型アンテナの比較


HF帯域の受信に使用する小型設置型アンテナの比較をしてみました。
巷で評判の303WAという、一風変わったロッド・アンテナのような受信専用アンテナを試す事が出来ましたのでテストすることにしました。

303WA アンテナ


単なる垂直ロッド・アンテナのように見えますが、
接続部分に秘密があるようで、長波域から使えるという、おもしろいアンテナです。


こんなんで長波域の受信信号が受かるのかな???
などと、外観だけ見ると思ってしまうぐらい小型アンテナです。

それも、アクティブ型ではなく、パッシブ型という、無電源での受信アンテナです。
















303WA Vs ディスコーン・アンテナ


こちらで使用しているディスコーン・アンテナは、AM対応という、内部にコアが内蔵されている代物なので、長波受信帯域までには適さない特性を持っています。
それでも、多少は受信していますので、そのままでの比較としました。

使用受信機は、IC-R8600 です。

どちらのアンテナでも同じように受信出来ています。
ただ、303WAの方が多少、受信信号の強度が強い感じを受けました。

その違いとは、一体何なのか???
それを簡単に観てみました。


303WA S11 Phase ライン

これを見ると判るように、11MHz辺りに位相反転現象が見られます。
その後、なだらかなカーブ特性となっていました。


303WA S21 特性

S11の反転帯域辺りから特性が素直になっています。
そして、70MHz帯辺りに深いディップがあり、物理的特性の現れとして読み取れます。


303WA Smith チャート


スミス・チャートを見る限りでは、特性上の大きな暴れは見られませんでした。

それらの特性から、ロッド・アンテナと、アンテナ・コネクターとの間にはインピーダンス・変換コアの存在が考えられますね。
単なる、比率変換だけではなさそうです。

常に使い続けるアンテナとして、無精者の自分に合ったアンテナは、やはり、ディスコーン・アンテナという事に収まりそうです。
毎度なことながら、ディスコーン・アンテナ、これ、万能アンテナではなかろうか? とも思えてきます。
理由は、無調整・広帯域性の確保が主な理由です。

今度は、アクティブ型 小型アンテナとの比較をしてみたいと思います。

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