簡易型 連続可変式 RF ATT


卓上でちょっとした実験などを行う場合、本格的な測定器類を使うには少々骨が折れる作業と思いますので、性能そこそこでも簡単に利用できる小道具としての測定器はとても便利に活用できます。
だいたいの値を知ることが大事です。
本格的数値などは、後でじっくり取り組めば良いだけです。

っと、言うわけで簡単ですが製作してみました。
この連続可変 ATTで有名なモノとしては、WEINSCHEL社製がありますが、とても大きく重く、ちょっとした実験には億劫な気分になってしまいます。
ただ、それなりの恵まれた環境がある方たちには、まったく当てはまりませんが、、、。


WEINSCHEL 連続可変式 アッテネーター

この連続可変式 ATT の特徴には、挿入損失が必ず、-6dB ほどあります。
入出力へのインピーダンス確保の為という訳です。
手持ちのこのタイプを写真に撮ろうとしましたが、どこへ仕舞ったのか???
迷子になっていました・・・・・。
いずれ、何気ない時にでも発見できるのでしょうねぇ。



簡易型 連続可変式 RF ATT 回路図

あらまぁ、RF INが両端子に、、、、、、、。 間違ってますねぇ。
これと同じような構想を、JA5COY OM氏がだいぶ以前に発表されております。
特徴としては、VRの連動でアースへと接地させるところです。



簡易型 連続可変式 RF ATT の組立の様子


とにかく小型に組み込みたかったために、小型ジャンクSW付きVRを使いましたが、出来れば、大型のモノを利用した方がこれより良い結果が出ると思います。
ジャンクVRなもので、所々でガリが有り、とても気を使うシロモノに仕上がりました。



簡易型 連続可変式 RF ATT 周波数特性

とりあえず、簡単に周波数特性を見てみました。
中々良い特性をしています。
数本の帰線は、VRを適当に回した時のATT量の特性です。



簡易型 連続可変式 RF ATT 可変しながらの特性

大体、30MHz辺りではまったく問題のない小道具として活用できそうです。




簡易型 連続可変式 RF ATT 160MHzまでの特性

先日、組み立てた160MHz DDS Tester を利用して高周波特性を見てみました。
だいたい、-20dB辺りまででなら活用可能のようです。
それ以上の減衰ATT量では、100MHz辺りから徐々に崩れだします。
この現象は、小型VRを用いた事が原因だと考えます。
各端子間へのシールド効果が見込める大型VRであれば、より良い性能を発揮出来ると思います。

それでも、30MHz辺りまででなら十分実用になりそうな便利な小道具として活用できますので、これで良し、、、っと、思っております。

便利ですょ、これ。
簡単に適度なアッテネーションを与えることが出来ますので、プリ・アンプなどの特性などにも負担なくテストすることが可能です。


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