SDR Radio ワンセグチュナー超小型HFコンバーターの製作



このワンセグ・オールバンドSDR Radio受信機を、その名の通りポケットにも入る小型化を試みてみました。

今まで色々な方法でワンセグHF帯域ダウン・コンバーターを試して、その各コンバーター毎の特徴がつかめてきたように思います。

そこで、今度は、性能はそこそこでも、とにかく超小型!!!
これこそ、完成形ではないでしょうか?

という訳で、早速製作してみました。


SDR Radio 超小型HFコンバーター

左図がRTL SDR Radio 基板と

超小型HFコンバーター基板です。


100MHz OSC

LPF+Mixer+HPF

だけの回路構成です。


RTL SDR Radio 基板上の不必要なパーツは可能な限り取り除いています。











回路図はいたって簡単な基本的構成で出来ているので割愛しました。
上図を見てもらえば実体配線どおりの素直な回路構成で出来上がっています。

完成したときにとにかく超小型を目指しましたので、基板の大きさなどは同一サイズとしました。



超小型HFコンバーター 一体型完成の内部の様子


左図が組み上げた様子です。



RTL SDR Radio本体基板と小型HFコンバーター基板とを二段重ねした構造としています。













回路を製作するのはさほどエネルギーは使いませんが、外部ケースなどの付帯品の問題が一番厄介なところなのです。
中々使えそうなケースも見つからず、在ったとしても、帯に短し 襷に長し のモノばかり・・・。

毎度の事なのですが、このような時はケースも自作!!!
これが一番の近道です。

0.5mm厚 真鍮版をカット・曲げしながら超小型のHFコンバーター一体型のRTL SDR Radioとなるようにケースを製作しました。
USBは、壊れたUSBマウスのケーブルをブッタ切ってリビルト利用です。



超小型HFコンバーター 一体型完成の比較


どうでしょう????

超小型?に仕上がったと思いますが・・・。

















この小型タイプよりも小型に製作するには、もはや、本体基板ごと製作し直さないと難しいレベルになっています。


超小型HFコンバーター 一体型と最終版HFコンバーターとの比較




大きさの比較です。


















以前、製作した最終版HFコンバーター回路の完成品との比較です。
出来るだけ小型化を目指しましたが、これ以上の小型化は私には無理でした。

超小型といっても、使用している100MHz OSCはTCXOと、贅沢な内容になっています。
が、しかし、既に理解し判っている方もいると思いますが、そんなに神経質になるほど厳密な補正など必要もありません。
これは、このRTL SDR Radio の局発サンプリング方式に起因するところなので仕方ありませんね。
ほどほどで十分です。
ただ、勿体無いほどの高級パーツを手持ちしているのであれば、死蔵するのなら、大いに利用しましょう!!!

使うのは、、、今ですょ!!!!



各SDR Radio との比較


全てがSDR Radio だらけ です・・・・。


























今回のように超小型化に製作してしまうと、今まで製作してきた大きな図体のシロモノの出番が無くなりそうですね。


超小型HFコンバーター 一体型SDR RadioにてMW帯域受信


超小型と言えどもちゃんと受信出来てます。






















超小型故の性能低下では話になりません。
ただし、以前、製作した最終版HFコンバーターと比較すると性能はほんの少し落ちます。

それでもこれだけ受信出来ていることに喜びすら感じてしまいます。
なんと、ポケットにもスッポリ入ってしまう、名実ともにオールバンドSDR Radioの完成品ですから。


超小型HFコンバーター 一体型SDR RadioにてFAX受信



この超小型機での性能は如何に???





















性能を視覚化出来るFAX受信でそれを見てみました。
上図は、7MHz帯のFAX信号を受信した様子を示しています。


超小型HFコンバーター 一体型SDR Radio & KG-FAX


FAX受信結果です。


ついでに、アンテナの違いも実験してみました。



















どうでしょう???
この超小型HFコンバーター 一体型SDR Radio ・・・・・・。

なかなか、どうして、良い線 出ていると思います。
FAX受信などのデーター受信は、とても時間が掛かってしまうので、その間、ぼ~っとしているのも良いのですが、どうせなら、受信アンテナの性能というか、各アンテナの特性などを比較してみる事にしました。

FAX受信最初のところは、ディスコーン・アンテナで、FAX画面中央からは、マグネチック・Loopアンテナに切り替えてFAXを受信してみました。

ディスコーン・アンテナでは、フェージングの影響がモロに画面に描かれていますが、Loopアンテナでは、その影響が少なくなっていることが判ります。

以前の大型コンバーターよりも多少性能的に落ちますが、この超小型、気に入っています。

楽しいですょ~っ。

超小型HFコンバーター 一体型SDR Radio

是非、トライしてみて下さい!!!!

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