SDRplay RSP1A の低域帯テスト


最近のSDR受信機には、それなりに完成された性能を搭載したものが多く出現してきています。

その中で興味を持ったモデル、SDRplay RSP1AというSDR ラジオを用いて個人的に最も受信する領域である、低域帯の受信で検証実験を行ってみました。

表面上の本体性能比較などだけでは見えてこない部分がハッキリ目で、耳で確認出来るまでの比較が出来ました。

比較テストする為の基準受信機には、SDR器として完成の域にあると思われる、PERSEUSに委ねました。
また、比較する為にも同一受信ソフトを用いて行いました。



最新SDR 受信機 RSP1A の外形 

性能も高性能ながら、低価格を実現させるためだと思われるような、プラスチック製ケースを用いています。
しかし、このケースの中側には、内面全体に導電性塗装が施されていて、内部のユニットをシールドし、保護していました。
SDRユニットへの電源供給などもUSBからの供給と、色々便利な、使い心地を考えつくした構造になっています。



RSP1A の内部の様子

ケースの中にはSDRユニットが入っているのですが、写真で判るように、たったこれだけ、でした。

今どきの、これからの受信機への変貌を伺い知れそうな構造物ですね~ぇ。

ゲジゲジ だらけ、、、、。
まるでアリさんの行列を見ているかのようです。

全体的な回路構成比率として、各バンド毎のフィルター切替回路が大半を占めており、約2/3ほどの面積をそれだけで占めていました。
ここの所を高性能化出来れば、現行モデルよりも高性能化が図れるのでは???
などと、考えながらシゲシゲと眺めてみました。
低域帯への改善も、それで多少は良くなりそうな予感がします。



PERSEUS Vs RSP1A 40KHz JJY 受信比較

本来なら、受信ソフトをHDSDRを使いたかったのですが、どうもWindows 10になってからというもの、UpDate毎にドライバーが認識出来なくなってしまい、SDRplayという新しいSDR受信ソフトにて行うことにしました。

通常のラジオ受信では大した性能差も無く、普通に活用出来るのですが、今回のテストのような低域帯・受信では、その差、歴然とした性能差が出てきてしまいました。

さて、その様子を見てください。
見れば判ると思いますが、PERSEUSでは何の問題もなく、不自然な感じもなく受信出来ていますが、RSP1Aでは、0Hzキャリアーの影響と思われる無数のオバケが沢山、出現してきました。
その影響なのか??? 目的である、40KHz JJY 信号がマスクされているかのように受信信号自体に抑制力が働いているような塩梅でした。
低域帯設定時には、受信信号それぞれが混ざりあってしまっているかのようでした。
性能表では、1KHz~という表示になっていますが、とても実用的受信活用は難しい感じだと、思いました。

色々なSDR受信機を使ってみた感想で、個人的にPERSEUSという古臭いと言われそうなモデルですが、とても素直な性能を秘めており、信頼感を感じながら使っています。

中々、素直な性能を出してくれるものって、難しいですねぇ。


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