電気代ゼロ 省エネPCでの WiFi スポット基地への構築


PCも以前とは比べ物にならないほど安定動作するようになり、ほぼ、常駐動作が可能にまで成っているようです。

そこで、常時、電源ONの、即、使えるPCを手元に置いておくことにしました。
また、常時動作であれば、そのPCを旨く活用しない手はありません。

そこで、今どきのiPADなどのような、タブレットPCへWiFi接続出来るようにPCを構築することにしました。
24時間・常時動作ということで、消費電力が気がかりになりますが、そこは電子大好き・オヤジの手習い事、故、太陽光発電と、蓄電池での組み合わせを利用した、商用電力消費ゼロのPCを構築することになりました。
つまり、電気代は、タダ!!!!!

この考えを思考していた時、どうせなら、最新のロー・パワーPCにしてしまえ!!!
と、ばかりに、J5005 というCPUが乗った、オンボードPCとしました。

パワー・ユーザーとしては、とても非力なPCでしょうが、個人的な使用目的には、十分すぎるほどの進化を感じさせるスピードと、パワーがあります。

以前のオンボードPCなども数種経験した、その感想から、これなら使える、という程度のレベルです。
ただし、マルチ・コアをグィン・グィン動かすような動作には、とても向きません。


ASRock J5005-ITX PCオンボードCPU基盤


J5005の選択肢は限られていますので、入手容易なモノで賄いました。
ただ、内部USBポートの機能が、USB2とUSB3.1とで排他式な点はいただけません。

その他は、とても良くまとめ上げられている、使い勝手の良いボードではないでしょうか?
元々は、AC電源仕様のタイプなのですが、商用電力ゼロを目的とした為に、ボードへの電源供給には、これまた、オモシロ・パーツを利用しています。
DC12V入力で、消費電力160Wまで賄えられる、アダプターを電源として利用しました。



DC12V仕様 PC-Power Unit 160w ユニットアダプタ

最初に見たとき、こんなんで、大丈夫かいな、、、、・・・????
第一印象が、それ、でした。

早速、実験開始!!!!

定格入力電圧はDC12Vですが、上限・下限の値が気になるところです。
そこで、破壊覚悟で、いざ実験!!!!

入力電圧

DC12V時・・・・安定動作

DC11.5V・・・・不安定の所が現れた

DC13.45V・・・突然、PCが瞬断!!!! (リセットとは違い、瞬断)

ただし、入力電圧が高い方が供給電流が下がるという、DC-DCコンバータと同一な特性が見られた。




ケースへ組込んだ様子

実際に組み立てて稼働させてみると、何の問題もなく通常動作をしてくれました。
AC電源のような、ファンの風切り音なども、皆無!!!!
まったく無音のPCが出来上がりました。

WiFi環境の構築の為に使用した、WiFiユニットには、2.4G &5G のIntel製を載せています。
このWiFiユニットは、これでインターネットに接続する為のものでは無く、PC本体からWiFi電波を飛ばす役目として活用しています。
携帯で言えば、ディザリングと同じ動作をさせようと言う訳です。

OSは、Windows 10をインストールし、その中にある新たな付加機能を利用することにしました。


PC設定 項目

丸印の付いている、ネットワークとインターネットという項目を選択します。


ネットワークとインターネット 項目

その中の モバイル ホットスポットを選択します。


モバイル ホットスポット 項目

モバイル ホットスポットを選択すると、WiFi機器への各設定項目が出てきますので、各自、覚えやすいモノを代入して設定しておきます。


WiFi 項目設定

WiFi 項目設定を済ませ、保存を押せば、PC-WiFi基地局の出来上がりです。


PC-WiFi基地局の動作ON/OFF

このような、PCにWiFi発信をさせる動作の事を、WiFiルーターなどと呼んでいるようですが、やはり、電子工作オヤジには、PC-WiFi基地局の方が好みだったりします、、、。


ちなみに、全消費電力は、約15W程度になりました。
何もしない、ただWindows 10 が立ち上がっている状態では、10wを軽く切りました。

PC の構成

CPU-ボード J5005
メモリー   4G+4G  合計 8G
HDD            128G SSD + 1TB 2.5in HDD
WiFi-Unit     2.4G + 5G Dual-Band Intel
電源ユニット DC12V仕様 DC-DC コンバータ 160W

供給電源元 第一 太陽光発電 180W 1枚
      第二 マブチモータ 風力発電 複数組
供給電源コンデンサ 鉛バッテリ 2ケ 合計 24V仕様

DC-DCコンバータ 3組 300Wタイプ

蛇足ですが、AC100V PC電源ユニットではそこまでの省電力にはならないようです。
つまり、効率が悪いのでしょうねぇ。
手持ちのAC100V-PC電源で測ったところ、常時25Wと、大電力でした。

このような、手元にあった部材のみで構築してみました。
最初に鉛バッテリ 1ケのDC12Vのみで動作させてみたのですが、電圧降下に悩まされ、12Vから24Vへと仕様変更しました。

組み上がったPCを連続動作させて1週間、何の問題もなく平気で動作を続けてくれています。
今まであったような、ソフトの不具合によるPC-WiFi機能動作の突然の断、、、、、。
それらもまったく無く、安定動作のPC-WiFiに出来ました。
やはり、OS自身にその機能が搭載されていると、安定度合いがまったく違います。
そして、電気代は、ゼロ円です。

これからの省エネPC、いぃと思います。

将来の家庭用PCへの構築技法として、なんとなく考えさせられます。

PS. この度の北海道大規模地震、北海道全域に於いて停電となる事態になりました。
想定している範疇を超えた、条件が重なってしまった事による惨事のようです。

このような事態に陥ったとしても、商用電源を使わない、省エネ・エコPCが手元にあれば、何かと活用できると思います。

北海道大規模地震に見舞われた方々の無事を願い、一日も早く復旧出来るよう願っております。

0 件のコメント: