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SDRplay RSP1A の低域帯テスト


最近のSDR受信機には、それなりに完成された性能を搭載したものが多く出現してきています。

その中で興味を持ったモデル、SDRplay RSP1AというSDR ラジオを用いて個人的に最も受信する領域である、低域帯の受信で検証実験を行ってみました。

表面上の本体性能比較などだけでは見えてこない部分がハッキリ目で、耳で確認出来るまでの比較が出来ました。

比較テストする為の基準受信機には、SDR器として完成の域にあると思われる、PERSEUSに委ねました。
また、比較する為にも同一受信ソフトを用いて行いました。



最新SDR 受信機 RSP1A の外形 

性能も高性能ながら、低価格を実現させるためだと思われるような、プラスチック製ケースを用いています。
しかし、このケースの中側には、内面全体に導電性塗装が施されていて、内部のユニットをシールドし、保護していました。
SDRユニットへの電源供給などもUSBからの供給と、色々便利な、使い心地を考えつくした構造になっています。



RSP1A の内部の様子

ケースの中にはSDRユニットが入っているのですが、写真で判るように、たったこれだけ、でした。

今どきの、これからの受信機への変貌を伺い知れそうな構造物ですね~ぇ。

ゲジゲジ だらけ、、、、。
まるでアリさんの行列を見ているかのようです。

全体的な回路構成比率として、各バンド毎のフィルター切替回路が大半を占めており、約2/3ほどの面積をそれだけで占めていました。
ここの所を高性能化出来れば、現行モデルよりも高性能化が図れるのでは???
などと、考えながらシゲシゲと眺めてみました。
低域帯への改善も、それで多少は良くなりそうな予感がします。



PERSEUS Vs RSP1A 40KHz JJY 受信比較

本来なら、受信ソフトをHDSDRを使いたかったのですが、どうもWindows 10になってからというもの、UpDate毎にドライバーが認識出来なくなってしまい、SDRplayという新しいSDR受信ソフトにて行うことにしました。

通常のラジオ受信では大した性能差も無く、普通に活用出来るのですが、今回のテストのような低域帯・受信では、その差、歴然とした性能差が出てきてしまいました。

さて、その様子を見てください。
見れば判ると思いますが、PERSEUSでは何の問題もなく、不自然な感じもなく受信出来ていますが、RSP1Aでは、0Hzキャリアーの影響と思われる無数のオバケが沢山、出現してきました。
その影響なのか??? 目的である、40KHz JJY 信号がマスクされているかのように受信信号自体に抑制力が働いているような塩梅でした。
低域帯設定時には、受信信号それぞれが混ざりあってしまっているかのようでした。
性能表では、1KHz~という表示になっていますが、とても実用的受信活用は難しい感じだと、思いました。

色々なSDR受信機を使ってみた感想で、個人的にPERSEUSという古臭いと言われそうなモデルですが、とても素直な性能を秘めており、信頼感を感じながら使っています。

中々、素直な性能を出してくれるものって、難しいですねぇ。


Active Antenna Pa0rdt-Mini-Whip 改造


これまで色々な付帯的実験をテストしてきましたが、その応用編として、受信用  Active Antenna を製作してみました。

巷での話題にも昇っている、Pa0rdt-Mini-Whip という大変小型な形状のシロモノをベースとしました。

何故なら、これほど小型にも関わらず、しっかりした受信が出来てしまう優れものだからです。
とても不思議な感覚になりますが、切手の大きさほどの超小型アンテナでも、ちゃんと普通に受信出来るのですから驚きです。

そこで、その秘密は何か? ということも含めて実験してみました。

オリジナル回路では、電源側電流が約50mAほど流れますが、その部分に手を加えて、回路電流を約30mAとしています。

そしてまた、回路へ供給する電源側の電圧変動にも対処する為に、安定化電源化を図っています。
その為、オリジナルとは違った係数での回路構成になってしまいました。

ついでなので、手持ちの RF AMP IC なども比較してみたいと思いまして、それらも実験しました。


Active Antenna Pa0rdt-Mini-Whip 改造 回路図



Active Antenna Pa0rdt-Mini-Whip u1651 改 回路図

上図が、今回実験した2種類の回路です。
RF AMP 部の二段目のTr 2N5109 の部分をRF IC u1651 として比較実験してみました。


同軸電源供給 電流制御式 バイアス・ティー回路

先日実験テストした、同軸電源供給 電流制御式 バイアス・ティー回路をそのまま利用してアンテナへ電源供給しています。
何事にも安全対策を心がけましょう。
という回路構成です。


Active Antenna Pa0rdt-Mini-Whip 改造の様子

組み立てた基板の左端にある、5mmほどのラインがアンテナ取り付け部分です。

動作確認も兼ねて、電源を入れてみて、ビックリ!!!!

この細いラインだけでも中波帯・放送局がほぼ全局受信出来てしまいました!!!!!

何ということでしょう!!!

これじゃぁ、別にアンテナなど必要ないわぃ、、、っと、思い、ハンダ付けを外したところ、何と!!!!

受信信号が途絶えてしまいました。

お~ぅ、、、、こんなに小さなアンテナだけでも、しっかり受信信号を捉えていたのか、、、という驚きでした。

回路基板からの電波受信では無いことがハッキリしました。
もちろん、ケーブルからの受信など皆無です。


Active Antenna Pa0rdt-Mini-Whip 改造 比較

両者とも同じような特性を示しましたが、若干、u1651の方が増幅率が高いようです。
2N5109の方は、いたってシンプルな特性で、ほぼ0dBというフラットな特性でした。

しかし、この様な動的特性だけで優劣を付けるには考えが単純過ぎますので、実際の受信をしてでの比較実験をすることにしました。



各アンテナ比較実験


いつも使っている、ディスコーン・アンテナを0基準にしています。
また、使用した受信機は、SDRPERSEUS です。

全バンドが見渡せるように、HF Span という40MHzまで一気に受信表示出来るソフトを使用しました。
これの方が、一度に見渡せますので何かと比較出来ると思います。

両者とも甲乙付け難いほどの優秀な特性と、その実際とが描き出されました。


2N5109 Vs u1651 比較


上図は、40KHz JJY 信号を受信したところです。
しかし、実際に放送局を受信してみて気が付いたのですが、どうも、u1651のRF IC を使ったモノの方にノイズに弱い特徴的特性があるようで、受信しながら、それが気になって、気になって仕方がなくなってしまいました。

別に気にしなければ、何という事ではないのかもしれませんが、やはり、気になる。

という訳で、Active Antenna Pa0rdt-Mini-Whip 改造の回路には、2N5109を搭載したモノを使うことにしました。

それでは、その特性や如何に!!!


Active Antenna 各部の特性図

これを見れば判ると思いますが、2N5109の回路ではバッファーとして動作させていますが、広帯域に少し増幅しています。
それも大変素直な特性をしています。


Active Antenna Vs ディスコーン


アンテナの違いを比較してみました。
使用受信機には、RSP1A という最近のSDR受信機を用いてみました。
図では、中波帯全域を一度に表示出来るようにしています。
この設定が、PERSEUS では出来なかった為に、他の受信機を使いました。

どうでしょう???
Active Antennaを使用しても通常なら起こるであろう、迷信号の発生が皆無です。

また、Active Antennaを用いることで、ディスコーン・アンテナでは受信出来なかった放送局が、何と!!!

しっかり受信出来てしまい、それもちゃんとした受信音までスピーカーから流れてきたときには、正直、驚きました。

いやはや、アンテナって、大きいの、要らない!!!! などと思ってしまいました。

実験して気が付いた点は、初段FETは、それなりのインピーダンスが確保出来るのであれば、何でも利用可能であるが、二段目のバッファー回路には、是非とも、2N5109を使用した方が良さそうだ、という事です。

そしてまた、ゲインを稼ごうとして、この小さなアンテナ面積を大きくしても、確かにゲインは少々上がりますが、さほどなメリットが有る訳ではない事も判りました。

この超小型・受信アンテナ、一台、ポケットに入れておいても良さそうです。


IC-R8600 ALL Digital RX 高性能受信機


高性能・多機能 ALL Digital RX 受信機

IC-R8600

ようやくここまでのデジタル・受信機が世の中に登場しました。
以前にも存在はしていたものの、プロ用のとても高価なシロモノでした。
それも、単に受信するだけでした。
量産製品として世の中に出たのは、すばらしい事です。
今どきの思考なのでしょうか???  とても多機能なのです。
その為、一つのボタンに多数の機能が受け持たれている為に、頭がボケたとしたら、もう操作できそうにもありません・・・・・。


今までの受信機よりも、遥かに小型で、コンパクト。
そして、何より軽量です。
多機能な操作の補助として、タッチ・パネル式が採用されていますが、iPADのような静電式ではなく、圧着式ということです。
その為、単に触っただけでは反応はしないようです。 が、どういう訳か、手元のIC-R8600では、触っただけで反応してしまいました。
今はまだ、新品だからだと、、、、思うようにしています。

IC-R8600  ブロック図

ついにここまで、、、、、、、。
受信機性能の基本部分には、FPGAが鎮座しており、そこで全ての受信復調を担っています。
今までの様な、アナログ回路が使われていません。

このデジタル受信機を動かしての、ファースト・インプレッションは、
デジタルらしさも無く、まるでアナログ受信機、、、、、。
しかし、フェージング現象が著しい、短波帯を受信していた時、信号が減少した時の復調音に何やらデジタル臭さが漂っていました。
ただし、注意深く聞いていないと判らないほどの微小な点です。
何やら、粗探し、のように感じますが、本器の持つ多機能・高性能を体験してしまうと、どうでも良くなってしまいます。

今までの高性能・受信機にも多機能・メモリーが搭載されていましたが、IC-R8600のメモリー管理ソフトを体感してしまうと、もう、戻れません。
ほぼ、スマホのような操作性には、今どきの感覚を覚えました。
メモリーの入れ替え、書き換え、そして、保存と、どれをとっても今どきです。
このメモリー機能、個人的に気に入ってしましました。
ときどき受信出来る、周波数を、バンバン、メモリーへ放り込んでいます。

デジタルならではだと感心した点があります。

NB ノイズ・ブランカーの理想形なのではないか??? とも思える動作です。

受信周波数移動時のスムーズさ、が何よりも快適です。

以前のアナログ式受信機のように、一瞬、息つき現象のような瞬間的断続がまったく見られませんでした。

IC-R8600  内部構造 

コイルが見当たらない、、、。 なんて こったぁ~っ。

歯抜け 改修


IC-R8600 では、受信復調音の音にもだいぶ拘った様で、内部のスピーカー部には、受信機としては初めての試みだと感ずる、スピーカー・ボックスが採用されていました。
それも、スピーカー部分の筐体を本体から免振ゴムにて支える構造とし、スピーカーから出る音の振動を本体側に受けさせない構造になっていました。
そしてまた、スピーカー・ボックスには、これもまた、新しい試みなのでしょうが、低音の補正用として、バスレフ式スピーカー・ボックスが用いられていました。

実際、FM帯を受信し、ミュージックを聞いていると、今までの受信機では不可能だった、リスニング的・受信が十分出来てしまいました。
もはや、FMオーディオは不必要かも ????  などと、、、、。



実際の受信の様子です。
ほんと、良い音が出ています。
ただ、微弱な電波の場合には、デジタル・臭さが目立ってきますが、、、、。


多機能・高性能・メモリーに、苛立ちを感じながら一つずつ入力した、日本全国の中波放送局の受信の様子です。
とにかく、多機能すぎて、イライラしっぱなし、です、、、、、、。
一つのボタンが複数機能となっている為、イライラ しっぱなしでした。

いゃはゃ、お頭も だいぶ、ボケボケ ぎみですね~っ。


IC-R8600 単体だけで、RTTYなどの受信復調と、その表示が可能なのですが、それが中々、むずかしぃ、、、、、。
RTTY局自体、常時ではなく、時々なので、それも忍耐のいるところです。
丁度、送信していた局があったので、それを受信してみましたが、アマチュア局ではないので、シフト幅が違っているのですが、そのまま受信していますので、正確な表示にはなっていないようです。

いゃはゃ、、、設定項目にたどり着くまでに受信出来なくなってしまいますょ~っ。

そんな訳で、そのままの受信結果です。

IC-R8600 動作時の電源容量は、13.8V供給時 交流電源側での測定で、28Wでした。

だいたい、13.8V 3.5A 程度の電源容量は最低限必要なようです。
起動時に、だいぶ電流が流れていました。
その後の安定受信時に、交流側で、28Wまでになり、落ち着きます

USB RTL ドングル・受信機も多機能・高性能なのですが、いかんせん、パソコンの前提が有って動作する受信機器です。
この IC-R8600 は、スタンド・アローンで全てか動作出来る、USB ドングルのような感覚です。

望むらくは、受信復調音のみのメモリーへの記録を、出来れば、USBドングルのように受信電波信号そのものも記録・録画出来ていれば、すばらしい、と、思いました。

RTTYのみではなく、ここまでの高性能機であれば、世界初の試みとして、SSTV復調画面表示や、FAX画像表示なども可能になれば、すばらしい、と、考えます。
ファーム・アップで、何とかしてもらいたいですねぇ。

しかし、とうとうここまでの受信機が世の中に現れてしまいました。

いたずら心たっぷりの、小大人には、十分すぎる、パーツとなりそうです。

これを利用して、今度、何か、おもしろ 電子関連などを、などと思っています。

SDR Radio ワンセグチュナー超小型HFコンバーターの製作



このワンセグ・オールバンドSDR Radio受信機を、その名の通りポケットにも入る小型化を試みてみました。

今まで色々な方法でワンセグHF帯域ダウン・コンバーターを試して、その各コンバーター毎の特徴がつかめてきたように思います。

そこで、今度は、性能はそこそこでも、とにかく超小型!!!
これこそ、完成形ではないでしょうか?

という訳で、早速製作してみました。


SDR Radio 超小型HFコンバーター

左図がRTL SDR Radio 基板と

超小型HFコンバーター基板です。


100MHz OSC

LPF+Mixer+HPF

だけの回路構成です。


RTL SDR Radio 基板上の不必要なパーツは可能な限り取り除いています。











回路図はいたって簡単な基本的構成で出来ているので割愛しました。
上図を見てもらえば実体配線どおりの素直な回路構成で出来上がっています。

完成したときにとにかく超小型を目指しましたので、基板の大きさなどは同一サイズとしました。



超小型HFコンバーター 一体型完成の内部の様子


左図が組み上げた様子です。



RTL SDR Radio本体基板と小型HFコンバーター基板とを二段重ねした構造としています。













回路を製作するのはさほどエネルギーは使いませんが、外部ケースなどの付帯品の問題が一番厄介なところなのです。
中々使えそうなケースも見つからず、在ったとしても、帯に短し 襷に長し のモノばかり・・・。

毎度の事なのですが、このような時はケースも自作!!!
これが一番の近道です。

0.5mm厚 真鍮版をカット・曲げしながら超小型のHFコンバーター一体型のRTL SDR Radioとなるようにケースを製作しました。
USBは、壊れたUSBマウスのケーブルをブッタ切ってリビルト利用です。



超小型HFコンバーター 一体型完成の比較


どうでしょう????

超小型?に仕上がったと思いますが・・・。

















この小型タイプよりも小型に製作するには、もはや、本体基板ごと製作し直さないと難しいレベルになっています。


超小型HFコンバーター 一体型と最終版HFコンバーターとの比較




大きさの比較です。


















以前、製作した最終版HFコンバーター回路の完成品との比較です。
出来るだけ小型化を目指しましたが、これ以上の小型化は私には無理でした。

超小型といっても、使用している100MHz OSCはTCXOと、贅沢な内容になっています。
が、しかし、既に理解し判っている方もいると思いますが、そんなに神経質になるほど厳密な補正など必要もありません。
これは、このRTL SDR Radio の局発サンプリング方式に起因するところなので仕方ありませんね。
ほどほどで十分です。
ただ、勿体無いほどの高級パーツを手持ちしているのであれば、死蔵するのなら、大いに利用しましょう!!!

使うのは、、、今ですょ!!!!



各SDR Radio との比較


全てがSDR Radio だらけ です・・・・。


























今回のように超小型化に製作してしまうと、今まで製作してきた大きな図体のシロモノの出番が無くなりそうですね。


超小型HFコンバーター 一体型SDR RadioにてMW帯域受信


超小型と言えどもちゃんと受信出来てます。






















超小型故の性能低下では話になりません。
ただし、以前、製作した最終版HFコンバーターと比較すると性能はほんの少し落ちます。

それでもこれだけ受信出来ていることに喜びすら感じてしまいます。
なんと、ポケットにもスッポリ入ってしまう、名実ともにオールバンドSDR Radioの完成品ですから。


超小型HFコンバーター 一体型SDR RadioにてFAX受信



この超小型機での性能は如何に???





















性能を視覚化出来るFAX受信でそれを見てみました。
上図は、7MHz帯のFAX信号を受信した様子を示しています。


超小型HFコンバーター 一体型SDR Radio & KG-FAX


FAX受信結果です。


ついでに、アンテナの違いも実験してみました。



















どうでしょう???
この超小型HFコンバーター 一体型SDR Radio ・・・・・・。

なかなか、どうして、良い線 出ていると思います。
FAX受信などのデーター受信は、とても時間が掛かってしまうので、その間、ぼ~っとしているのも良いのですが、どうせなら、受信アンテナの性能というか、各アンテナの特性などを比較してみる事にしました。

FAX受信最初のところは、ディスコーン・アンテナで、FAX画面中央からは、マグネチック・Loopアンテナに切り替えてFAXを受信してみました。

ディスコーン・アンテナでは、フェージングの影響がモロに画面に描かれていますが、Loopアンテナでは、その影響が少なくなっていることが判ります。

以前の大型コンバーターよりも多少性能的に落ちますが、この超小型、気に入っています。

楽しいですょ~っ。

超小型HFコンバーター 一体型SDR Radio

是非、トライしてみて下さい!!!!

New RTL2832U Driver UpDate & Windows 7 x64 Driver instal



つい先日まで苦労して各種ドライバーをWindows 7 64bit版OSへとインストールしていましたが、何気なくコーヒーなどをの~んびり 飲んでボーッとしていたその時、、、!!!!
Windows UpDate が自動で、Realtek社製 RTL2832U Deviceのダウンロードを始めたではありませんか???

んっ、??? なんだこりゃ??? てな気分でした。

世の中にあるワンセグ・チュナーの殆どがRealtek社製のチップを使っていますから考えてみれば当然の事なのかも知れませんね。
しかし、正規の使用など考えもしない人にとっても朗報というか、恩恵が振ってわいた気分です。
既に無意識にでもインストールされている方も沢山いるのでしょうが、遅ればせながらの思いです。

今までのような訳の判らない得体の知れないドライバーの呼び名で設定していた事を思えばドライバーへの信頼度は格段に高まる思いです。

Bulk-In_Interface 呼び名もバルク・・・・。  ちょっと 怪しげな雰囲気が漂います。

その不安は見事に実証実験でも現れており、今回のRealtek社製 RTL2832U Driver は超オススメです。

今までは、バルクと名乗る、たまに認識しないドライバー名を充てていましたが、これからは名の通った、しっかりしたチップ名を迷うことなく選択出来るようになりました。
これにより、PC側でも、何の迷いもなく、真のドライバーを読み込んでくれそうです。


Realtek RTL2832U New Driver UpDate

左図がWindows UpDateによって自動的にダウンロードされたドライバーです。

正規には2838というチップ型番でUpDateが始まっていましたが、履歴をみると2832Uとなっていました。

オプション扱いというのもニクイですね。








Zadig にて正規チップ名の選択が可能になった

今までのような、バルク名の付いたチップ名を選択しなくても良くなりました。

しっかりとPC側でもバンドルしてくれることでしょう。
これで迷うことなく正規名にてドライバーをインストール出来ます。








デバイスマネージャーにて確認


デバイスマネージャー上でも正規名での表記となり、安心感とともに信頼性も格段に向上しました。


使用するSDRソフトで、たま~に迷う事がありましたが、しっかりと定義付けされていますので、これで大丈夫でしょう。

















HDSDR ソフトにおける正規ドライバーの様子

今まではバルク品ドライバーとして充てて表記だけはチップ名を表記していたのですが、これからはしっかりとした正規品チップ名が表示されるようになりました。

信頼度が上がりますね。























SDR Console におけるドングル選択の様子

多機能が特徴の SDR Console SDRソフトですが、SDRソフトの中でも、設定が難しいソフトの代表ではないでしょうか?

今までは何やら怪しげなドングル名を選択しては失敗し、またまた怪しげな選択を余儀なくされていました。
そして、運よく動けば 良し、とする設定法だったのですが、正規品チップ名の登場で、その様子が激変しました。

何度設定しなおしても、確実にドングルを読み込んでくれます。
この違い、判る人には判るのではないでしょうか?
運任せの設定では無く、確実に設定可能になりました。

設定失敗の原因はPC側の問題でもなく、ソフト側の問題でもなかったのですが、このSDR Consoleソフトが厳密過ぎるところに起因していそうな感じを受けていました。
しかし、正規品ドライバーでは、何の問題も無く認識できるようになりました。
嬉しいですね~っ!!!

嬉しさのあまり、数回ほどインストールをしてしまいました。
気まぐれ失敗も一度も起こっておりませんでした。





Windows XP 32bit から Windows 7 64bit ドライバー移行法



ようやくWindows XP 32bit 版ともお別れの時が来ましたので自身の忘却の為に書いておきます。

Windows 8.1 などでは、既にWindows XPの面影すら無いようですが、Windows 7では多少ですがその、かほり が残っていますのでそれを利用した移行方法です。

簡単に考えると、Windows Virtual PC を利用して Windows XP Mode を活用するのでしょうが、それではあまりにも おもしろく ありません。
純粋に Windows 7 64bit 上にてx86アプリケーションをドライバーと共にインストールすることにしました。

Windows 7以降ではデジタル署名なんちゃらなどという、とても厄介な方式が充ててあり、今までのようにはドライバーを充てる事すら出来なくなってしまいました。

また、32bit用のドライバーを充てようとしても、確実にケラれてしまいます。

Windows XPの面影を探して、まずはその設定法です。



msconfig.exe によるセーブモード起動設定

Windows XPと同様、その面影が残っていますので、それを利用します。
再起動されたセーブ・モードのWindows では、デシダルなんちゃら、が不適用されますのでその仕組みを利用して32bit版ドライバーをインストールします。

デバイス・マネージャーを開き、?が付いているデバイスのドライバー更新をすると難なくインストール出来ます。
それでもインストール不可の場合には少々面倒な操作を行って強引にでもインストールしてしまいます。





Windows 7 64bit でのPERSEUS ドライバーの様子

高級受信機とされるこのPERSEUSですが、なんと!!!
Windows 7 64bitでは素直にインストールさえ出来ませんでした。

そこで、上記に示した方法でセーブ・インストール。

デジタルなんちゃらが災いしているようです。

一度ドライバーのインストールが済めば通常のWindows 7上でもしっかり認識してくれてます。
これでWindows 7上でも高級?受信機が使えるというものです。









Windows 7 64bit 上で動作するAPB-1

Windows XP時代に活躍した、自作キットのAPB-1、やはり死蔵するにはもったいないですね。

ついでにこのAPB-1もWindows 7 64bitバージョンへと移行しました。

期待はしていませんでしたが、XP時代のコンフィグ状態でしたが懸念をよそに素直な動作をしてくれました。
厄介な面倒作業が不要となりました。











セーフ・モード Windows 7 にて

1 Install AT91-ISP INST v1.10.exe  の実行

2  atm6134 USB CDC_Driver デバイスマネージャー上にて
   atm6124_cdc.inf  でのドライバー更新

3 APB-1_cdc_20111023 タイム・スタンプの動作用ソフトを使用

以上の作業を行うことにより、見事にWindows 7 64bit マシン上でもAPB-1が動作しました。

もう既にWindows 7も古いOSなのかも知れませんが、最近、XPから移行した身としては長生きしてもらいたいものだと思っています。
巷では、既にWindows 10 が・・・・・・。
XP以降のOS群が不評だったようでWindows 10では、XPライクなOSになりつつあるようです。

PCの世界もスピード感ある変化が見られますが、コロコロ替わってしまうOSには閉口するばかりです。

やれやれ・・・・・・。


DVB-T-DAB+FM RTL-SDR HF帯ダイレクト受信 DLL



小型高性能なポケット・広帯域受信機のみでHF帯域も受信出来たらそれにこしたことはありませんね。
このタイプでの製品開発も進んでいるようで、低い帯域から受信可能となる製品群もちらほら出現しだしてきているようです。
そこで、手持ちにある、R820TワンセグチュナーもソフトだけでHF帯域を受信しようと考えるのは当たり前の進化なのでしょう。

最も簡単に、そして、安定動作が期待できるドライバーを試してみました。

ソフト的にチップを制御してしまうので、面倒な改造も何も不必要です。
ただ単に今動作して動いている、SDR#のソフトをおいてあるフォルダーにコピーするだけで今まで通りの受信+HF帯受信が可能になります。

R820Tワンセグチュナー・HF帯受信ソフト

sdrsharp-patch.rar  というHF受信改良ドライバーです。

これを解凍して出てきた、下記の3つのファイルをSDR#フォルダーへコピーするだけです。

libgcc_s_dw2-1.dll

libusb-1.0.dll

rtlsdr.dll

もちろん、今までどおりの受信も可能です。
HFコンバーターなどを用いた場合では受信周波数オフセット設定などの面倒な設定をしなければならなかったのですが、この改良ドライバーでは、通常どおりの周波数設定のみでHF帯域が受信出来てしまいます。
今までのソフト+HF受信ドライバーといったことろでしょうか。

さっそく、その受信の様子を試してみました。


HF帯域受信 ドライバーを当てたダイレクト受信

この小さなR820ワンセグチュナーのみでHF帯を受信しています。

このドライバー、R820Tの個体差によって受信出来る下限に差があるようで、手持ちのドングルの中で一番低い周波数まで受信できたモノで動作しています。
平均して13MHz辺りからが安定動作領域のようです。

それにしても、ソフトだけでHF帯が受信出来てしまうとは凄いですね。

左図に写っている大きな電波は、大陸からの大出力局のものでした。
どれを選局しても中華のかほり・・・。



簡易HFコンバーターによるHF受信

比較のために、HFコンバーターを用いて同一周波数を受信してみました。

見た目、ノイズの増加に違いが出てきています。

実際には受信している受信音にさほどな違いは無いようです。

先日、製作したHFコンバーターが貸し出しの為、手元に無く、簡易型HFコンーバーターでの比較になってしまいました・・・・。
その為にノイズが目立ったか???






ダイレクト・HF受信の低域帯検証 1MHz受信

このDLLでのパッチは、R820のチップ性能如何で低域帯の受信感度が決定されてしまいます。
左図は、SSGから1MHz -20dBm信号を入力した、受信状態です。
低域帯でも受信出来ていることがこれで判ります。

DCからの受信帯域が可能になるのですが、如何せん、R820チップ側の低域性能の低下が如実に現れてきています。
性能というよりも、R820チップの設計思想がそもそも違いますから、こればかりはどうしようにもありませんね。

この様にパッチを当てる事により、
強引にでもDCからの受信設定が可能となりうる事が判ります。

現在では、このR820よりも広帯域特性を持ったチップも製品化されており、普及するまで指をくわえて待っているところです。
現時点で、低域帯は、150KHzから可能となるようですので、待ち遠しい限りですね。
手のひらに乗る、本当の意味での広帯域受信機がもう間もなく普及するのでしょう。
楽しい、嬉しい限りです。

面倒なソフトの設定や、ハード改造も不必要な大変有益なソフトですね。
VUHF帯域も今まで通りに受信出来ていますので嬉しい限りです。

たぶん、いずれそのうちにSDR#本体ソフトにも組み込まれてくるのではないでしょうか?
希望的観測ですが・・・・。

加速度的に進化し続けるソフトとハード。
あと10年もしたら、どんな世の中になっていることやら・・・・・。

ボケる事無く 元気でいられたら、などと思う、今日この頃です。

R820T 28.8MHz 安定化CXO発振器改造

DVB-T+DAB+FM ワンセグTVチュナーを気持ちよく安定的に使い続ける為には、やはり、R820Tチュナーのサンプリング発信器である、28.8MHz XTal を安定化する必要があります。

巷でも色々な方法を用いて改造されているようですが、手持ちで何とか改造するべく、考えてみました。

少しでも安定化が行えるように、10MHz XTal CXO 改造の時に利用したCXO-050C 基準発信器を改造することにしました。
さて、28.8MHzという高い周波数でも発振してくれるでしょうか?
そこのところが一番気になる点ですね。

DVB-T+DAB+FM からXTalをCXOへ乗せ換えて実験
DVB-T+DAB+FM ワンセグTVチュナーの28.8MHz XTalを丁寧に取り出し、CXO OSCへハンダ付けして発振出来るかどうかを確認しているところです。

元々のCXO基板には、10MHz CXO化した時と同様に同調コンデンサを取り去り、その代わりとして、15pFをハンダ付けしています。

結果は、何の問題も無く見事に発振しました。




28.8MHz 改造されたCXO発信器

左図のように単に28.8MHz XTalをハンダ付けしただけです。

調子に乗って、40MHz XTalなども試しましたが、やはり駄目でした。
発振はするものの、基本波発振となってしまいました。
これを40MHzでも発振させようとすれば、回路構成などにも手を加えないといけなくなる為に断念・・・。

オーバートーンXTalを用いる場合には一工夫の手間が掛かりそうですね。







28.8MHz CXO基準発信器の動作の様子
見事にその役割を果たしてくれそうですね。
元が元だけに安定した発振が期待出来そうです。




DVB-T+DAB+FM 外部28.8MHz入力部分

左図に示したポイントへXTal移植したCXO-28.8MHz OSCを同軸ケーブルにて入力します。

丁度、取り去ったXTal端子の左側です。
そこが、R820TチップでのXTal入力端子と繋がっています。

その他のパーツなどは、原型のままで大丈夫です。

値の変更も必要ありません。
ましてや、パターン・カットなどのような外科的手術も不必要です。








本体側とCXO-28.8MHz OSCとの接続方法

とりあえず動作確認のために本体と、28.8MHz OSCとを接続してみたところです。
発振出力が足りないかな~っ???などとも思いましたが、何のなんの、R820Tチップ側でもアンプされる為に要らぬ心配でした。
左図のような接続で実際に受信してみました。

ちなみに、CXO基板から同軸ケーブルで接続する時にはDCカット用コンデンサを介して接続する事を忘れずに。
どちらの基板でもDCバイアスが掛かっていますので注意が必要です。







外部28.8MHzにて動作させたところ

左図では、HFコンバーターを用いた受信画面ですが、見事にワンセグTVチュナーがいつもの様に動作しました。

長時間動作時でも、28.8MHz OSCは温度上昇などありませんので、かなり期待出来るのではないでしょうか?

本体基板は、アッチッチっ、の状態でした。

一番簡単な基準信号安定化の改造法ではないでしょうか。

そして、確実です。
調整もトリマーを回せば気の済むまで追い込めます。
アナログの世界を少しは残したいですね。

DVB-T+DAB+FM ワンセグTVチュナーに乗っている28.8MHz XTal を外部から供給する事によって本体の熱の影響を最小化することが出来ます。
そしてまた、単独で発振回路を動作させている為に、いらぬ影響も防ぐ事が可能です。
簡単に改造出来ますので、試してみてはいかがでしょう?

またまた、9.9532MHzという中途半端なXTalが増えてしまいました。
何かに活用しない手はないですね。
さてさて、何に利用しようかな~~っ???

最終版 R820T ワンセグチュナー SDR HFコンバーターの製作


今まで数々のHFコンバーターを実験してきました。

勢いあまって簡単には組み立てられないレベルにまでのめり込んだりもしました。

凝りに凝った回路なども実験してみましたが、ふと、そこまで必要なのか?

などと、再考しながら実験を繰り返してきました。



そこで、簡単に、そして、誰にでも実験出来るモノにようやく辿り着いた感のある R820 SDR HF コンバーターを製作してみました。



今までの実験回路で得られたメリット・デメリットなどを集約したものになりました。



アンテナ入力部には、切替不要のHF/VUHFデュープレクサーを。

HFコンバーター出力側には、選択性向上の為バリキャップ・ダイオードを用いて選曲出来るようにしています。


そして、何といっても R820 RTL SDR ドングルを接続したままで、HF帯から1.7GHz帯まで切替スイッチ一つで切り替えられるようにしている点が大変便利です。


基本的 RTL SDR HF受信アダプター



左図が基本中の基本の回路です。

回路構成も簡単な構成です。



このままでも十分使用可能なのですが、そこは趣味の世界という、






お遊び心に火がつき、徐々にあれもこれも、という具合に発展してきそうな元となるHFコンバーター回路ですね。


最終改良型 RTL SDR HFコンバーター



左図を見れば判るように電子回路製作大好き人間が、凝りに凝った結果、頭の中に浮かんできた改良型HFコンバーターです。



実際、確かに改良型らしい受信をしますが、どうしても複雑な為か、いらぬ信号がまばらに聞こえてきました。





もっとしっかり設計し直せば良くなることは判っていましたが、RTL SDRドングルを眺めてみては、そこまでは不必要、と、心の中で囁く声が聞こえてきましたので、実験で終了。


最終版 RTL SDR HFコンバーター

回路構成に凝った設計回路を組み入れるというのは、自己満足でしかない事を今まででの実験で学びました。

簡単な回路構成で、しかも高性能!! そんな回路設計に辿り着きました。

基本に戻った感のある回路構成に見えますが、HFコンバーター出力側の100MHz BPFをバリキャップ・ダイオードにて可変バンドパスとしています。



ついでにMOS FETにて軽~く増幅させDBMなどのロス分を補いました。




最終決定版 RTL SDR HFコンバーター

左図が実際の回路図です。

RF AMPなども書かれていますが好みの問題で付けなくても大丈夫です。

一番注意して設計したところは、何といっても、HF/VUHFデュープレクサ回路の構成です。

次に100MHz IF AMP部の共振回路のトラッキング構成です。

周波数を可変させますので、ズレが生じたら大変です。



コイルなどは手巻きで自作してもその数値にバラつきはさほど有りませんが、使用する電子パーツが曲者なんです。

市販品の中には、トレーサ・ビリティから外れたモノが数多く、数個しか必要ない製作には非常に悩む所ですね。

そこで、毎度お馴染みの不用品からのリビルトです。

今回の製作では、可変範囲も少なく、かつ、トラッキングの容易さから、UHF帯に使用されていたバリキャップ・ダイオードを使う事にしました。




不要テレビ・チュナーからのリビルト品

量産品の多くは均一性能を出す為にも同一品質の電子パーツを使用している場合が殆どで、ブラウン管TVのチュナーなどは、その中でも極めつけの部類ではないでしょうか?

何せ、数多くのアナログ・トラッキングを必要としていた為に同一品質は絶対条件です。

それでも最終調整を必要とするほど電子パーツのバラつきは多いのです。

左図は、TVチュナー部からリビルトした、VHF部(左の山)と、UHF部(右の山)に付いていたバリキャップ・ダイオードです。

やはり、VHF帯の部品点数が多いですね~っ。


取り出したバリキャップ・ダイオードを一つずつ、以前から利用している、バリキャップ測定アダプターにて値を計測してみました。

何となんと、ほぼ同じ種類では同一数値を示していました。

流石は、大量生産品だけのことはありますね。

電子パーツのばらつきが殆ど見られません。

市販品では、このような事はまず無いでしょうね~っ。

この値の揃った電子パーツを使う事にしました。



HF/VUHF デュプレクサー&100MHz BPF コイルの製作

設計どおりになるようにコイルを手巻きして自作しました。

使用したコイル材には、ブラウン管TVの偏向コイルをほどいて利用しています。



まずは、適当な少々大きめの値となるような巻き数で製作し、そこからLメーターなどを利用して設計値に追い込みます。



10Kボビン・コイルを使用していますが、真ん中にあるコア材には注意が必要です。

あまり低い周波数帯に使われているコア材では思った性能が出ません。

今回使用したコア材は、紫色した公称200MHz帯辺りまで使用可能だと思われるモノを使用しました。


実際のRTL SDR HFコンバーター全回路

左図が各パーツをハンダ付けして組み立てた完成したHFコンバーターです。



思ったよりも小さく組み立てられたと思います。

RF信号の流れに注意しながらレイアウトしましたが、組み立ててから、もっと小型化が出来たな~っ、などと考えてしまいました。

HFコンバーター側のRF信号の流れは左周りで。

スルーは、右回りです。



これで干渉も極小化することが出来ますね。
あとの問題は、観てくれ、ですがそれだけは何とも・・・・・。




LPF の周波数特性

HF/VUデュープレクサーとする為に多少うねりが有るのは覚悟していましたが、思ったほどの値では無かったので ほっとしています。



LPF=26MHz

40MHz/-40db



リターンロス 6db位







そのような特性です。


HPF の周波数特性

HPFの単独特性を測定する前にデュープレクサー結線をしてしまった為に下の周波数帯にディップが見られます。



HPF=30MHz



リターンロス 6db位









まずまずの特性ではないでしょうか?


HF/VUHF デュープレクサー結線時の特性

左図がデュープレクサー回路動作の特性です。



LPF側では、HPF側のCとLとで、リジェクション効果が現れています。



そしてまた、HPF側にはLPF側にあるLとCとのリジェクション効果を見ることができます。








ほぼ設計値どおりのクロス点が描かれており、満足しています。


100MHz BPF 周波数特性 +0~+5V



左図は、100MHz帯のBPFのバリキャップ・ダイオードを0Vから+5Vまで可変したところです。



MAX HOLDで見ていますので一つの波形として見れます。










トラッキングSG側の信号強度は、-20dbmです。


100MHz BPF 周波数特性を拡大



より読みやすくする為に2db/として観測してみました。



思ったよりも綺麗ななだらかな特性で本人も驚きました。



やはり、大量製作物って、凄いですね~っ。







電子パーツの高性能に助けられました。



100MHz BPF 周波数特性とBPF帯域



左図では可変BPF全体と、任意点でのBPF帯域を一度に重ね合わせて見たところです。



全体のBPF帯域において、可変したBPF帯域のちょうど良い塩梅の帯域幅になっていました。

より侠帯域にすることも可能ですが、それでは使用していて不憫を感じられるのと、BPFの調整を頻繁に行わなければならないわずらわしさを避けた値としました。



丁度、良いのではないでしょうか?

ちなみに、BPF全体域ラインは、10dB/にて行い、BPF帯域測定時には2dB/にしてBPF特性のラインを読みやすくしました。


また、VUHF帯バンドではさほど気にもならない受信周波数ズレが、HF帯バンドではかなり気になりだします。

そこで考えたのが、28.8MHz XTal のCX0化です。


R820T 28.8MHz 安定化改造製作を参照してください。


誰でも簡単に!!!

が、本来あるべき楽しみの世界だと思いますので何かの参考になれば幸いです。



スタンダードHFコンバーターの様子 SDR#



最もポピュラーなHFコンバーターを用いた時の様子です。

















今までどおりの見慣れた波形です。


今回の最終版 HFコンバーター時の様子 SDR#



今回製作した最終版 HFコンバーターに切り替えて、スタンダードHFコンバーターとの違いなどを見てみました。

ソフト側の設定はそのままの状態を維持し、HFコンバーターだけを換えてみました。

今回のHFコンバーターを使ってみての感想は、軽~く動作させた100MHz IF AMPの効果が現れていました。

思ったよりも素直で、アンプしているのも忘れてしまいそうなほど安定していました。



それよりも、普通みられるざわつき感が感じられませんでした。
やはり、軽い動作が良い結果を出してくれたようです。

ちなみに、ほんの少し数十Hz受信信号の位置が違うのは、HFコンバーター側での100MHz OSCの周波数ズレによるものです。


スタンダードHFコンバーターの様子 HDSDR





SDRソフトの中で一番良く利用するソフトでも比較してみました。





左図がスタンダードHFコンバーター時の受信の模様です。
















今回の最終版 HFコンバーター時の様子 HDSDR





最終版 HFコンバーターに切り替えた時の様子です。



ソフト側の設定は同一にしてあります。



この写真だけでは判りづらいと思いますが、弱い局、受信信号の場合には、今回製作した最終版 HFコンバーターに軍配が上がりました。



ノイズ・フロアー・レベルが上がっているような感じを受けますが、実際に受信音を聞いてみるとノイズのレベル値にはさほどな違いは感じませんでした。

むしろ、微弱受信には今回製作物の方が良好な受信が楽しめました。


これからもまだまだ、改良型が考えられてくるのでしょうが、その度毎に少年のように胸がワクワクしてきます。


老化防止 ボケ防止も兼ねて、意欲的なアイディア溢れるモノを自作したいですね。