このAPB-1の低周波側特性を決定しているものは、LPFと、ADC側にあるトランスである。
低周波領域まで測定可能とする為には、数々の方法が考えられるが、後々のことも考えると単純な方法で解決したいところです。
差動オペアンプなども考えられるが、高周波領域での位相変化も考えられるので、とにかく単純に、と言うのが好み。
そこで、色々なトランスを試してみた。
ここには数個だけ写っているが、10数組を試してみた。
手持ちのトロイダルコアーを簡単に計り、中でも値の大きなモノを選択してみた。
ここで判ったことは、トロイダルコアーの値の大きなものを使用しても、高周波側特性の変化は、さほど大きくは無い、ということでした。
また、巻き数の変化も差ほどでは有りませんでした。
これは、低周波出力トランスをコイルの代用として用いた時の特性。
しっかりと低周波までフラットに伸びていたが、高周波側がまったく駄目。
お遊び回路となってしまいました。
1t 1μHのトロイダルコアに、約40回巻いたトランスでの特性。
800Hz辺りまで使用出来れば、良し、と言うことで、このトランスを使用することに決定しました。
低周波20KHzまでの特性。
とりあえずは、使用出来るかとは思っている。
面倒な事を気にせず・・・・・、です。
40tものコイルを巻いていても、高周波側での劣化も少ない。
1t 1μH というトロイダルコアに10t巻いたコイルの特性。
右は、低周波側 1Khzまでの特性です。
同じく、20KHzまでの特性。
これだけのトロイダルコアを用いていても、さほど高周波側での特性の劣化は少ないと言うことが判った。
オリジナル801?トロイダルトランス使用時の低周波側1Khzまでの特性。
やはり、低周波側での減衰が激しい。
オリジナル・コア使用での20KHzまでの低周波特性。
思ったような特性だったが、それでも以外に低周波側まで伸びていた。
オリジナル・コアでのフル・スパン周波数特性。
どうでしょう?? 大容量トロイダルコアを使用したものと比べて、さほどな違いは無いように思えます。
確かに、もっと高い周波数になれば、大きな差が出てくるのでしょうが、
単純・簡単が一番便利なので、気にしないことにしました。
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