IC-71 455KHz BFO 回路


発振源には、安価な455KHzセラロックを4ヶ使用しました。
それを経年変化の少ない電圧切り替え式として安定動作を期待します。
たった一台だけの製作、それも限られたスペースへ配置しなければならない為に、わざわざ基板を作って組み立てる事はせず、ぶっつけ本番の実体配線にしました。
メリットとしては、全体的にグランドが強化されている為に回路動作が安定します。
また、少しの回路変更にも即座に対応可能です。
気を付けたところは、ガタガタ振動を与えられても安定動作を続けられる所に気を使いました。
その為にも外部配線端子には、もったいないですが、貫通コンデンサーを台座として利用し、振動に耐えうる構造にしました。
初めは2石式BFO OSCだったのですが、1石の方が出力波形に歪が少なく安定していた為に1石式になりました。
その出力を455KHz IFコイルでBPF動作をさせ、出力信号の歪を大幅に改善しています。



IC-71  455KHz BFO 回路

大変シンプルな局発発振回路ですが思った以上に出力信号が綺麗です。

わずか1石だけの簡単な回路なので色々と応用が利きます。

上手に働かせるコツは、やはり、軽~く動作させてやることに尽きます。










455KHz BFO発信器での実際の出力波形です。
よどみの無い大変綺麗な波形になっています。
このBFO発信器の信号が汚れていると、SSBやCW受信において受信音に違和感の有る疲れる受信音になりがちです。
早く澄み切ったCW音が聴きたいものです。
幻想に終わってしまうのか、まだ判りません。
ちなみに、デジタル・オシロというものはアナログ信号を見る場合、どうもしっくりこないところがあり、測定していてもフラストレーションが溜まります。
好き嫌いの世界かも知れませんが、やはりアナログ・オシロに軍配が上がりそうです。

455KHz BFO発信器出力のスペクトルです。
大変綺麗なスペクトルをしていました。
この455KHz BFO発信器は、これで完成です。


IC-71 455KHz BFO OSC  と AF AMP 部の組み上げた状態です。
全てのブロックを実体配線としています。
あとで時間があれば、全体のブロック図とともに、各回路図も上げてみたいと思います。
かなり振動には気を使った製作でしたが、叩いてもビクともしない安定動作をしてくれました。


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